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拡大する納豆市場
右肩上がりに拡大中の納豆市場

納豆の海外進出
健康効果に世界が注目

納豆の海外進出

日本の伝統的な食品「納豆」が、世界から注目されています。アメリカの健康専門月刊誌「ヘルス」は、その栄養価の高さに着目して、「世界5大健康食品」の1つに日本の大豆を選定しました。

韓国には納豆に似た大豆発酵食品・チョングッチャンがありますが、韓国では2016年にチョングッチャンに比べて、納豆の市場規模の方が大きくなりました。一方、中国では納豆よりも納豆由来の健康成分ナットウキナーゼの方が有名でしたが、今や内陸部のスーパーで中国産納豆を購入できるほど。多少なりとも似通った食文化を持つアジアと違い、欧米では納豆の粘り気が普及のネックになっていました。そこで近年開発されたのが、糸引きの少ない納豆です。混ぜると粒がぱらぱらほどけ、スプーンでも食べやすいと好評を博して、美食の国・フランスにも進出。納豆のグローバル化はますます勢いをつけています。

アメリカ

アメリカ

NYタイムズも、プロバイオティクスとして納豆に注目。豊富なビタミンK含有量も魅力。粘りを洗い流して食べる人も。

フランス

フランス

外食産業のプロが集まるリヨンの見本市で粘らない納豆を紹介したところ、連日2,000食が完食。引き合いは100件超!

中国

中国

中国の情報番組でも「日本人の長寿のカギは納豆」と紹介されたとか。健康に意識が高い富裕層を中心に納豆が人気。

韓国

韓国

2005年には韓国食品メーカーも参入した納豆市場。2016年にはその規模が10年前の10倍、24億5千万円に拡大!日本アニメの影響で納豆を食べたくなった人もいるそう。

コラム

糸引きを少なくして、
フランス人の心をつかんだ納豆

これまで、外国人にはなかなか受け入れられなかった納豆。その主な理由が、ニオイと粘りと言われていました。しかし、この苦手ポイントのうちの1つ、糸引きを少なくしただけで、大きく手を広げて納豆を受け入れた国があるのです。それが美食の国・フランスです。

独特の香りを放つチーズを好むフランス人にとって、納豆のニオイなどさほど気にならない人も少なくないのだとか。糸を引かない納豆は、チーズやバター、ワインにもよく合うと好評を博しています。その使い方は、パンやパスタにかけたり、サラダに入れたり、すぐに使える豆として重宝するという声もあります。実はフランスでは、フランス人がフランス産大豆を使って作る納豆(※ドラゴン納豆)が販売されているほど、納豆が受け入れられているのです。

日本の伝統食品「納豆」は、いつしか世界中で食され、作られるようになってきているようです。

ドラゴン納豆(フランス)

※ ドラゴン納豆(フランス)